Basic Skills Learning (BSL)


品詞:英単語は八種類に分類される!

 英語の文章の組み立てを理解する第一段階は、英単語の八種類の分類を知ることです。
 理解しやすいように、日本語に置き換えて分類してみます。

1. 名詞|Noun


 名詞とは、モノや事柄、概念や感情の名称です。
 まずは、ランダムにいくつか名詞をリストアップしてみましょう。
犬、猫、花、草、湖、テニス、サッカー、将棋、文化、希望、夢、思想、美しさ、哀しみ、勝利、涙、笑顔、手、足、心臓、病気、会社 etc.
 上記の例からもわかるように、名詞は無限にあります。
 
 ちなみに、下記に例を挙げる名詞を「固有名詞」といいます。
勇次郎、キャサリン、ジョン、東京大学、カリフォルニア、五島列島、東京ディズニーランド、吉野家、株式会社セブンイレブン
 通常の名詞との違いはわかりますか?そうです、名詞が一つのジャンルに対して一般的な呼び名を与えているのに対して、固有名詞は一つの対象に与えられた固有の名前なので、「固有名詞」と呼ばれるんですね!

2.代名詞|Pronoun


 代名詞とは、普通名詞や固有名詞の代わりに用いられる俗称、いわゆるコンテクスト・ワードです。
私、あなた、彼女、彼、私達、彼ら、みんな、これ、あれ、それ、これら、あれら、それら、そこ、どこか、なにか、誰か、いつか etc.
 代名詞はからっぽのグラスのようなもので、それ単体では意味が成り立たず、対象は特定されません。グラスはあくまで容器で、そこに水を入れるか、ジュースを入れるか、ワインを入れるか、によって体験は変化しますよね?同じように、代名詞という容器には、さまざまな対象が入り、何が入るかによって意味は変化するのです。

3. 動詞|Verb


 動詞には、be 動詞と一般動詞( do 動詞 / 助動詞 / 使役動詞 )があります。
●be動詞
 be動詞とは、「 A は B です 」という表現に使われます。Aには(名詞/代名詞)が入り、Bには(名詞/代名詞/形容詞)が入り、be動詞が「≒」のような役割をします。
例)
・(私)は(山田花子)です。
・(あなた)は(ジョン万次郎)です。
・(坂本竜馬)は(彼)です。
・(私たち)は(忙しい)です。
・(地球)は(平和)です。
・(明日)は、(クリスマス)です。
●do動詞
 do動詞とは、物理的・心理的な動作や変化、状態などを表現する動詞です。
歩く、走る、歌う、騒ぐ、眠る、食べる、考える、運ぶ、思う、思い出す、もらう、悩ませる、迷惑をかける、破る、壊れる etc.
 do動詞 はスラングを含めると数え切れないほどありますので、実際に会話をしながら身近なものから徐々に身に着けていくのが良いでしょう。
●助動詞
 助動詞は、動詞とセットになって、ニュアンスや意味合いの広がりを与えてくれます。
〜することができる、〜したい、〜するべきだ、〜しなくてはならない、〜するかもしれない、〜する必要がある etc.
 種類は少ないので、使い方を理解し、感覚を掴んだらすぐにマスター出来ます。
●使役動詞
 使役動詞は、誰かに働きかけて何かをさせる表現で活躍する動詞です。
〜させる、(〜するよう促す、〜することを強制する、〜するよう命じる、〜するよう助言する)
 こちらも数は少ないので、使い方を理解し、コツをつかめばすぐに使えるようになります。

4.形容詞|Adjective


 形容詞は、文中の対象(名詞/代名詞)の属性、特徴、状態などを説明する役割を持ちます。
美しい、弱い、強い、固い、正しい、誤った、ザラザラな、つるつるの、ハンサムな、擦り切れた、もつれた、面白い、好奇心のある、感情的な、礼儀正しい etc.
 形容詞についても、名詞や動詞と同様に覚えきるのは不可能なほど沢山ありますので、日常的に使う表現からまずは使い慣れていきましょう。
例)
・彼女は 美しい
・ザラザラな 壁。
・干からびた 大地。
・君の話は 謎めいている

5.副詞|Adverb


 副詞は、動詞や形容詞に「どのように」「どのくらい」といった情報を加える表現です。
とても、完全に、絶対に、部分的に、実際に、素早く、激しく、正しく、驚ろくほどの、悲しげに、興奮しながら、落ち込み気味に etc.
 動詞には「どのように/どんな風に/どんな様子で/どんな調子で」など、その行動の有様や、行動時の様子に関する説明を加えます。
 形容詞には「どのくらい/どの程度/どれくらいの範囲で」など、その形容詞が表現する属性、特徴、状態などの大小、強弱、真偽等の程度に関する説明を加えます。
 副詞が苦手というビギナーは多いですが、使われ方には法則があり、形容詞に-lyを伴って派生する場合が多いため、慣れたら覚えやすいです。
例)
・彼は とても 優しい。
・彼女は 驚いた様子で 言った。
・それは 間違いなく 本当だね。
・その客は 怒りながら 出て行った。

6.前置詞|Preposition


 前置詞は、基本となるシンプルな文章に、主に5W1H(いつ、どこに、なにを、だれと、なぜ、どのように)に関わる付加情報パーツを追加するために伝われます。
〜に、〜と、〜の中に、〜の上に、〜の下に、〜の横に、〜の隅々に、〜のために、〜に向かって、〜に逆らって etc.
 それなりに種類はあるもの、名詞・動詞・形容詞・副詞などに比べるとはるかに少ないため、一度使えるようになると英語表現力がぐっと高まります。
例)
・彼女は 僕の横に 立っていた。(どこに)
・僕たちは 東京タワーに向かって 歩いた。(どこに)
・彼は ガイドの助言に逆らって / ふざけた調子で / その突き出た岩の上に 立った。(なにを/どのように/どこに)
・彼は 僕が到着する前に / 友人と一緒に / 食事をしに でかけた。(いつ/だれと/なにを)
・その猫は 激しい雨のせいで 濡れていた。(なぜ)

7.接続詞|Conjunction


 接続詞は、語と語、文と文をつなぐ役割を持つ詞です。
そして、でも、その上、それなのに、さらには、または、だから、そういうわけで、それにも関わらず etc.
 種類はそれほど多くありませんが、表現に流れやリズムを生むためにとても大切。一生懸命記憶しようとするより、使い慣れてしまえば身に付きます。
例)
・猫 と 
・そば うどん
・クッキーはない けど クラッカー なら ある
・僕らはその夏、かつてないほど最高の休暇を楽しんだ。そして、最後の日がやってきた。
・体は疲れ切っていた。それにも関わらず、心は精気に満ちていた。
・僕はきみが好きだ。でも、お別れしよう。
・ハエは嫌いだ。だから、叩き殺そう。

8.間投詞


 間投詞は、 コミュニケーションにリズムやニュアンスを与え、気持ちの表現を豊かにしてくれるワードです。
あ!、ほう、えー!、え?、うん、いや、くそ!、やったー!、おい、やあ、ねえねえ、てか etc.
例)
え? 聞いてないんだけど。
やったぁ! 俺が勝ったー!
ほほう、それはどういうことだね?

 以上、八種類の英単語分類(八品詞)を見てきました。
 なんとなくイメージがつかめたのではないでしょうか?
 See you guys next!
文: David
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