Breaking Down Nations!


United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland


Cuisine|郷土料理

イギリス人のソウルフードといえば、こちら!卵と小麦粉、牛乳、水から作ったサクッとふんわりしたヨークシャープディングは、様々なイギリス料理と一緒に提供されます。二月の第一日曜日は、イギリスではヨークシャープディングの日として祝われています。

 


カリッと揚げた白身魚のフライにポテトを添えたイギリスを代表する定番料理!ケチャップ、タルタルソース、アボカドディップ等と一緒に提供されるビールの最高のお供です!海の潮風に吹かれながら食べるのが現地流なのだとか。

 


ウェールズ発の甘くない小さなパンケーキ型のパン。バターを乗せて食べるのが王道で、ジャムやフルーツ、その他のトッピングを乗せて食べることもあります。

 


Bacon butty/bap/sarnie などとも呼ばれ、調理したベーコンをパンに挟んで食べるサンドイッチ。パンにはバターを塗ったり、ケチャップやブラウンソースで味付けをすることもあり、熱いうちに提供されます。二日酔い覚ましに食べる習慣もあります。

 


ベーコン、ソーセージ、目玉焼き、ビーンズ、トースト、マッシュルーム、トマト、ハッシュブラウン、黒プリンという組み合わせが定番!

 


夕食には、ローストされた肉(牛・鶏・豚・羊等)とじゃがいも、ヨークシャープディングと詰め具材、野菜にグレービーソースをたっぷり注いだ一皿を!

 


マッシュポテトの上にソーセージを乗せ、グレービーソースをたっぷり注いで、グリーンピースを添えた家庭料理です。

 


ヨークシャープディングの中に羊肉または牛肉と野菜を入れ、ポテトをかぶせて焼き上げたパイ!

 


ヨークシャープディングの生地に、ソーセージと野菜を入れて焼き上げた贅沢な家庭料理!グレービーソースをかけて提供されることも。もともとは、貧しい家庭で肉を普及させるために、大きなプディングにわずかな激安肉や、シチューの残り物の肉を入れて調理するメニューとして考案されました。Toadとは長い脚をもつツノガエルのことで、頭の一部だけを出して地面の穴に潜って獲物を待つ姿に似ていることがメニュー名の由来、という説があります。

 


軽く煮たブロッコリーをミルク状のチーズソースで覆い、削りチーズをふりかけて、オーブンで焼き上げます!サンデーランチのローストミートやポテトの付け合わせとしても好まれましたが、いまでは主食としても愛されています。菜食主義者の食事や、赤ちゃんの離乳食としても人気があります。

 


牛肉やぽポテト、ニンジン、スウィード(根菜の一種)などの具材をしっかりとした生地で巻いて、こんがりと焼き上げた栄養満点の完全食!美味しいうえに、持ち運びもラクラク、イギリス人に愛される一品です。


中世からテムス河を訪れる大型船の停留港として栄え、一時は世界一のロンドン港の一部として活躍したロンドンデッキ。当時偏西風の影響で大気汚染が深刻化していたロンドンの東と南東地区に根差した労働階級の間で伝統的に愛されてきた食事が、パイ&マッシュです。安い牛スジ肉を包んだパイとマッシュポテトの上に、リカーと呼ばれるパセリソースをたっぷりかけたものです。

 


パン、チーズ、玉ねぎを中心として、ハム、サラダ、ゆで卵、りんごなどといった好みの副菜を加え、バターとピクルスを添えたランチプレート。酒場で提供されることが多く、ビールと一緒に楽しむ人も。1950年代にチーズ局がチーズの売上を上げるために考案したメニューで、ミルク・マーケティング委員会が60年代に国中に普及させたことによって人気が爆発したそうですよ!

 


トーストの上に熱々のチーズソースをかけたメニューで、ウェルシュのウサギ(の耳)、というふざけてつけられた名前が、後世になって「ウサギを使っていない」という理由から「rarebit(ちょい珍しめ)」という似た音に変更された、という経緯があります。ソースにエールビールやマスタード、ワインなどを加え、卵や赤唐辛子、パプリカ等を乗せることもありますが、溶けたチーズだけの場合も多く、平たく言えばチーズトーストです。

 


ふかしたポテトとキャベツを混ぜ合わせてフライパンで焼いたお好み焼きのようなメニュー。メニュー名は、フライパンで焼き上げる際に出る音に似ていたからと言われていて、もともとはポテトの代わりに牛肉を用い、それぞれの食材は混ぜずに並べて提供されていたそうですが、第二次世界大戦下の食糧制限により、牛肉の代わりに大量に流通したポテトが使われるようになりました。

 


フィレステーキをパテとディクセル(刻みマッシュルーム、玉ねぎ、ハーブ、黒胡椒をバターでソテーしてペースト状にしたもの)でコーティングし、生地で包んでサクサクに焼き上げた上流階級の料理。フランスからのレシピをイギリス料理としてリブランディングするためにウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーの名前を冠した、という説もあります。

 


ゆで卵にソーセージ肉をかぶせ、パン粉をまぶして焼いたり揚げたりした一品。ベーコンやマヨネーズを入れる場合もあり、ピクニックやパーティーのときに、手軽に食べられるつまみとして人気!オランダやベルギーでは「小鳥の巣」という名称で知られています。

 


刻み豚肉とラードをゼリー状の豚骨スープで覆い、ホットウォータークラストというパイ生地で包んだ一品。もともとは保存するための手段として詰まったパイ生地に密封する料理でした。常温、または冷やして提供されることが多いですが、ヨークシャープディングで熱々に提供されることもあります。

 


イングランドの北西に位置するランカシャー州由来のシチューで、鍋に羊肉と玉ねぎを入れ、上にスライスしたポテトをかぶせて低温で焼き上げた料理。工業化以前の同州では、羊毛を使った紡績が地域の家業で、あれらは首回りの肉を弱火でゆっくり煮込んで食べていました。工業化以降、人々は伝統的なゆっくり料理をする暇がなくなり、パン屋に持っていってオーブンに入れっぱなし料理をすることが主流になりました。

 


角切り牛肉、角切り腎臓(牛や子牛、羊や豚など)、揚げ玉ねぎとグレイビーソースをパイ生地で包んだ料理です。マッシュルームや牡蠣を具材に加えることでよりリッチな味わいになるとのこと。1870年代までは警察官との小競り合いで投げつけられた、という新聞記事に登場することのほうが多かったそうです。うまみがジュワッと溢れ出るキドニーパイも、投げつけられたらたまったものではないですね!

 


豚か牛の血、スエット(腎臓と腰回りの固い脂肪部分)、オートミール等のシリアルから作られた血のソーセージで、各家庭で家畜が食用に屠殺されていた頃に由来し、ソーセージの最古の形態と考えられています。11/11の聖マーチンの日にブラックプディングを食べることは歴史的な慣習だそうです。

 


脂の乗ったニシンを開いて燻製にしたもの。イギリス、アイルランドなどでは目玉焼きやパンと一緒に朝食に食べるのが一般的ですが、第一次世界大戦前まではティータイムやサパーにも食べられていました。

 


豚、牛、鶏、羊などのレバーをスライスしたものと、玉ねぎやベーコンと一緒に炒めた料理で、マッシュポテトやふかしジャガイモと一緒に食べられることが一般的。イギリスだけではなく、フランス、イタリア、スペイン、アメリカなどでも愛されている一皿です。

 


スコットランド由来の料理で、羊の内臓を玉ねぎと一緒に挽き、オートミール、牛脂、香辛料と塩を動物の骨で取った出汁と混ぜて、動物の胃などにソーセージ状に詰めて調理した一品。コリコリとした食感と素晴らしい香りが特徴で、マッシュしたカブ(neeps)とマッシュしたポテト(tatties)と一緒に提供されるのが伝統的。

 


豚の端肉や内臓のひき肉に玉ねぎやパン粉を加え、ハーブで香りづけし、ベーコンに巻いて焼きあげる安上がりのミートボールで、イングランド西部の田舎料理として愛されてきました。マッシュドポテトとグリーンピースと一緒に提供されるのが一般的です。

 


ウェールズ地方で伝統的に愛されてきた、ミネラルたっぷりの青のりピューレ。パンに塗ったり、ベーコンとコックル貝と揚げてウェルシュ・ブレックファストの一部として提供されたり、ラム、蟹、あんこうなどのソース作りに利用されたり、イングランド南西ではホッグスプディングと提供されることもあります。

 


18世紀のロンドン東端に起源をもつ伝統的な食事で、カットしたううなぎを香辛料で味付けた骨出汁で煮込み、冷やしてゼリー状にしたもの。ロンドンの人々にとってうなぎは歴史的に安くて栄養価が高く、すぐに提供できる食材として重宝され、特に貧困層にとってはなくてはならない食事としての位置を確立したのです。

 


小麦粉やオートミールにイーストを加えて焼き上げるスコーンは、言わずと知れたアフタヌーンティーのお供。昔はグリドルで焼かれ、丸くて平たくサイズも大きかったため、ケーキのように三角形に切られて提供されていたそうですが、現在はsのようなケーキはバンノックと呼ばれて区別されています。

 


アフタヌーン・ティーと一緒に、ジャムを挟んだ小さなケーキを愉しむことを愛したビクトリア女王にちなんで名づけられたスポンジケーキで、ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキとも呼ばれます。英国民に愛されるふわふわのスポンジ・ケーキ登場の背景には、1843年にベーキングパウダーが発明されたことが貢献していますクリームを挟むこともあり、上部にはパウダーシュガーをふりかけます。

 


スパイスを利かせ、フルーツを入れて焼いた甘いバンズ。上部の十字模様が特徴のクリスチャンフードで、十字模様は十字架、香辛料はキリストの体に塗られた香油、十字架上での苦しみを象徴するものとしてオレンジピールを加える場合もあります。イースターの前のグッド・フライデーに食べるのが通例で、その日に焼かれたバンズは一年後まで腐ることもカビが生えることもなく、病の人に食べさせたら治る、などの伝承や、航行にもっていけば座礁を免れられる、キッチンにお守りとして吊るせば火事が起こらずしかもすべてのパンが完璧に焼きあがる、などという迷信なども存在するというので、本当に不思議な食べ物ですね。

 


 細かく刻んだデーツの入ったしっとりとしたスポンジケーキに、トーフィーソース(黒砂糖とバターで作ったキャラメル状のソース)をかけて、バニラカスタードまたはアイスを乗せて提供されるイギリスの人気デザート。スポンジケーキにナッツやクローヴなどのスパイスを加えてアクセントを持たせることもあります。1970年代に人気が出た、比較的新しい伝統食と言えそうです。

 


 パイ生地にジャムを敷き、フランジペンというアーモンド味のカスタードを重ね、トップにアーモンドフレークを散らしたタルトで、ベイクウェル・プディングから派生したメニューです。ダービシャーにある町、ベイクウェルに由来します。